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祖父江の虫送り

2011年7月9日、「虫送り」という伝統行事が、稲沢市祖父江町で行われる、ということで夕方から見に行った。

 

「祖父江の虫送り」というのは、教育委員会によると、

 

「今から約800年ほど前,世の中が平氏と源氏に分かれて激しい戦いをしていたころ,平氏の武将に斎藤別当実盛(さいとうべっとうさねもり)がいた。実盛は戦いの中,稲の切り株に馬の足をとられ,落馬したところを敵に討ち取られた。実盛はそれを恨みに思って,毎年,稲を荒らす害虫になったと伝えられている。その害虫を追い払うために行われてきたのが,虫送りである。愛知県無形民俗文化財に指定されている。」

 

名鉄一宮から尾西線に乗り換え、森上駅で降り、歩いて約40分、夕方5時半ぐらいに行事が行われる牧川小学校に到着した。

 

西のほうには養老山脈が、西北に南宮山が見える。

小学校の体育館の中に、すでに藁で作った「実盛人形」が飾ってあった。


実盛がまたがる馬のできばえもなかなかいい。

お馬さんのサツマイモとナスでできた立派な一物がほほえましい。

暗くなり始めた19時すぎ、松明を抱えて、行進がはじまった。

 

行進が始まる前の挨拶で、今回が6回目ということだったが、いったん途絶えた行事がまた復活して行われているようだ。